この度ご縁があってダラス・チアアスレティックスを訪問することができたのでレポートいたします!
こんにちは! まずは施設、とにかく素晴らしいというか、言葉も出ないのですが・・・概略を教えていただけますか?
もちろんです! まずははるばる遠くPLANO(プレイノ)にようこそ! 何もなくてびっくりしませんでしたか?
何もないというか敷地が広大でとにかく圧倒されています
こちらPLANOのジムはこの春にオープンしたばかりの、自分たちにとっても夢の国。
スプリングフロア8面、ハードフロア(日本でいうチアマットを敷いた場所)2面を持ち合わせています。
すべての敷地は75000平方フィート(6968平方メートル、2107坪)、冷暖房ももちろん完備しています。
それがいったい何と比べたらいいのかわかりませんが、、、とにかく圧巻ですね!
はい、我々にとっても夢のような基地を作りたいとの思いで、今回がんばりました
こちらの黒いコーナーはチアっぽくないのですが何ですか?
こちらはSPORTS ACADEMY のエリアとなります。
SPORT ACADEMY ではトレーニングの専門家がスポーツサイエンスの視点から子ども、大人、アマチュア、プロ、エリートアスリートをフルサイクルトレーニングアプローチでサポートしています。
専門家主導で、効果的で安全な心と身体のパフォーマンス・トレーニングを指導しています。
トレーニング専用エリアということですか?
はい。とにかくケガも多く危険なスポーツでもありますので、アスリートが安全に潜在能力を最大限に発揮できるようサポートしています。
いかなる年齢であってもすべてのアスリートをプロのアスリートのように育成しているのです。
こちらのプログラムは地元のNFLチーム(ダラスカウボーイズ)でも採用されている、実績あるトレーニング・システムなのです。
それは。。。そこらのジムより立派な設備が整っているはずですね。
はい、こちらの練習エリアもぜひご覧ください。
はい。。。タンブリング練習エリアですね、、しかし向こうの面数が!!すごいですね!
こちら8面のエリアにはすべてライブカメラが設置されており、こちらの練習風景は保護者ルームでゆっくりと見学することができます。
またモニターも各フロアについているので、その場で撮影されたものがプレイバック可能なのですぐに自分たちのミスに気づくことができます。
そしてミスをすると・・・・
はい、チアアスレティックス伝統のバーピー8回です!
練習も先程拝見したのですが2時間の練習に少しの無駄がないのですがどのように組み立てられているのですか?
プロフェッショナルなコーチしか採用していないので基本は本人たちのやるスタイルに任せていますが、月に2回ほど集まってみんなで指導方法や
現在の問題点など共有し、どのチームの状況も誰もが把握している状況を作っています。
ですので一応担当はありますが、どのチームの構成も誰もが深く理解してわかっている状況を本人たちが作り出しています。
もちろんチアアスレティックスウェイ、というのはあります。
どちらかというと指導するときの話し方や姿勢、持っていきたいムードのようなものですね。
確かにそうですね。
チーム自体はどのように編成されているのですか?
WildcatsやPanthersはもうすでにご存じですよね。 その他年齢、力量、活動スタイルなどをベースに事細かに細分化しています。
Planoの特徴として、あまり初心者はいないので初めから選手として扱うことができる、ですのですべての会員はいずれかのチームに分散して所属しています。
そうなのですね、小さい子もあまり見かけませんね
小さい子もちろんいます! 5歳児のチームもありますが、メンタル面で5歳児を5歳児として扱うことはしません。
あくまでも選手です。
5歳児が楽しいお遊戯のチームをやって、町のフェアで演技などしたら、そういう子どもが集まってしまいます。
あくまでも地元でやるイベントにも世界レベルのものを見せて、入って違ったとならないようにしています。
徹底していますね! すばらしい!
どうしでも日本だと町のお祭りは一般クラスの楽しんでやる子たちが出演しているケースが多く感じますが。。
それだと確かに入口は広がりますが、Planoは確かに選手だけですからね。
さてチアコネとしては組織づくりというところに非常に興味がありますね。 どのような組織形態になっていますか?
チアアスレティックスは全体で15000人がチアアスレティックスの名前で活動しています。
選手たちをまとめるのはチアアスレティックスという名称とそのスピリットです。
本社、バックオフィス、コーチの3グループをすべての拠点に持ち合わせています。
15000人とは、、、CA1団体で日本のチア人口の半分くらいいることになりますね。 おおよそかと思われますが。。。
現在全米にテキサス州を中心に13か所、先日ヨーロッパにも上陸しました。
我々はこのスポーツを心から愛し、敬意を示しています。
このスポーツがもたらす人間力の育成に魅力を感じております。
そのスピリットを世界中に広めたく、『世界にはもっとチアが必要だ(world needs more cheer)』とコンセプトに活動し始めています。
具体的にそれぞれの機能を教えていい程度に教えていただけますか?
もちろんです。本社機能はその名の通り、企業として必要な機能を行っています。
具体的には財務、労務管理、IT、法務、マーケティングと一般企業とそう変わらないかと思います。
指導者育成やフランチャイズもここに含まれます。
チアアスレティックスではフランチャイズを推奨しています。
拠点によってその活動の範囲、レベル、方向性は異なりますし、またビジネスモデルやマーケティング方法も異なります。
それをそれぞれが責任をもって事業展開しています。
ですので指導者育成を行うことでレベルの平準化をし、運営は個々にカラーを出して行く、というのが戦略です。
すごいですね、そこまで持ちあわせるのはそれなりの規模でないと、、、
そうです。でもそういった発想で運営していくことがゆくゆくは事業化されていくかと思います。
ただ我々は本社機能だけしっかりしていても組織としては成長はないかと思います。
本社、バックオフィス、スタッフががっちりと手を組んで、運営しています。
そうですね、バックオフィスの役割はなんでしょうか?
こちらはコーチや本社が資料作りで時間が終わったりしないように、しっかりとバックアップする部署になります。
トライアウト用の資料作り、募集要項、チームオリエン用の資料、またエキストラ練習の時のお弁当の手配、などありとあらゆる庶務を行います。
ここがある意味雰囲気づくりをしていると言えます。
確かに!そうですね。 どういう人がバックオフィスをやられているのですか?
こんなスーパー秘書なかなか見つからないように感じますが。。。
はい、そうですね。 バックオフィスには卒業生の保護者がいらっしゃいますね。
もちろん彼女たちが一から資料を作ることはしません。
例えばトライアウトの資料作る際にはその会議の場に同席して、情報をきちんと入手してから作成し、
最終的にはコーチたちがチェックしてから配信しています。
こうすることでコーチたちの苦手な作業はある程度任せて、本職は中身を精査することに時間を割くことができます。
よくできてますね!!
話が少し前後しますが、見たところ何しろ素晴らしいスキルを全員が持ち合わせているのですが、選手たちはどのような一年間を過ごすのでしょうか?
後々問題になるのでトライアウトではあらかじめこの技をできるように、とガイドラインを提示します。
その技を持ち合わせたメンバーのみを選抜するのでその一年間は基本できることをこつこつと精査していくことになります。
技術を持ち合わせないメンバーは1年かけてスキルアップに磨きをかけます。
説得できる技術がないと何も言い返せませんのでプライベートレッスンやチームのテクニック練習などで徹底的に技術アップします。
夏にはそういったトレーニングキャンプもたくさん行います。
なるほど、今後日本のチームがこのトレーニングキャンプに参加することは可能ですか?
もちろんです! レベルの高いチームもいくつもサミット会場で拝見しています。
ぜひ一緒に練習してお互いに刺激を受けることができるといいなと思っています。
それは大変ありがたいです! ぜひ練習はお辞儀でスタートさせてくださいね。
練習の前にコーチにお辞儀をするのですか???!!!!!??!
そんなことをアメリカのコーチがしてもらったら毎回感動の涙を流すに違いありません。
文化交流もしていきたいですね!
今日はありがとうございました!
+++++++
世界一のチームでも伝統を重んじていることが、しっかりと伝わるとても暖かいインタビューでした。
マーケティングについても別途話をしたのですが、それについてはまた今後お伝えしていければと思います。