• チアを仕事にするのは決してダウングレードではない【起業のススメ】

チアを仕事にするのは決してダウングレードではない【起業のススメ】

23.07.14
チアキャリア&経営

大好きなチア! できることならずっと携わっていたい!

就活を目の前にそんな気持ちがちらほらし、やってみようかな、そんな気持ちがよぎったことがある人は必ずいるかと思います。

そういう人は4年生になっても試合や大会、遠征などのスケジュールに追われ、就活に身が入らずうっすらこの業界で食べていくことができたら、、、と思っているはず。 親には『大学まで出してあげたのに何考えてるのっ!』と叱られ

まずは一旦社会経験してからでも遅くない、となだめられ、が現状かと。

ご両親のおっしゃることも十分わかります。

『あなたがカラダを壊したらもう収入なくなっちゃうのよ、そうしたらどうするの?もう取り返しがつかなくなるのよ』

よーーくわかります。

でもオーナー的な目線でいうと、一番動ける時期なのにもったいない!!!です。

両方の要素から導き出される問題点は→ コーチ=ダウングレードのイメージで職業として安定しない、という印象がまだまだ強いということ。

自分ももちろんそうでした。でも果たしてそうでしょうか?

昨今著名な大学在学中や卒業後すぐに自分の会社を立ち上げばりばりがんばっている男子達が多く、そしてその男子達はきらきらとがんばっています。

日本ではまだまだ男子のほうが一家の大黒柱になるだろうに、そんな心配をよそにしっかりと夢に向かって頑張っています。

そこで質問です。

「起業」という言葉を聞いて何を連想されますか?

事業計画書、コンセプトメイキング、運転資金、行政手続き、マーケティング計画、などなど。

そう、めんどうくさい!

チアのコーチになるのはこういうめんどくさいことをすっとばして一人でがんばることだけではありません。もちろんすっとばして頑張ることもできますが、それはまだチアが最新スポーツとしてやってきた時代のことで現在のようにある程度普及してくると(まだまだ地域格差はありますが)、そうもできないのが悲しいかな現状です。

そこでチアのコーチになる、という発想からチアの団体、会社を立ち上げる、起業する、という発想に切り替えてみてはいかがでしょうか?

地方では1つのチアスクールで400人500人いるのも珍しくありません。

子どもたち相手のスクールだからね、と思われがちですが500人の生徒の裏には500の家庭があり、つまりは500のロイヤルカスタマー(=顧客)が存在することになります。

この500の顧客を取りまとめ、一つの方向に向かって一心同体で進んでいく力、その統率力はそこらの中小企業と同じ、またはそれ以上のマネジメント能力が必要となります。

つまりコーチ希望者に足りないのは商品開発力ではなく、団体としての経営知識やノウハウと予測されます。

中小企業庁の調べによると、そもそも現在の日本では女性の起業家は男性に比べて少なく、

その女性の起業が少ない理由としては、男性に比べて経営知識やノウハウの取得機会が少ない、人的ネットワーク形成の機会が少ない、育児・家事・介護などの事情により、 起業したものの事業継続が難しいなどの問題が指摘されています(総務省・就業構造基本調査より引用)。

政府は、事業環境の整備、金融環境の整備、マッチングの場の提供といった起業家支援を行っており利用する価値はもちろんあります。

飲食や医療関係などと異なり、資格は特に必要はない仕事でもありますので、まずは以下の点をクリアにして、自分の事業のイメージを作ってみてはいかがでしょうか?

もしどこかのスクールでアシスタントコーチとしてスタートする際には、団体にこういったポイントがあるのかどうか、しっかり確認するとよりそのチームにあった指導ができるかと思います。そしてコーチとして独立する際にはとっても必要な項目ばかりです。

ぜひ少し考えてみましょう。

【ウリを見つける】

自分のセールスポイントは何か、自分の指導をもって相手は何を得ることができるか、その価値=強味を考え、まとめましょう。自分がオンリーワンであるそのウリ。 これは結構大事です。しっかりと考えて自分のオンリーワンの個性にしましょう。

【正々堂々とやる】

まずは個人事業という場合は開業届けを出すこと(所得が 290 万を超えなければ事業税が発生しないので、この申告書を提出せずに事業を開始する人が多いようです。でも290万円で、、、満足できますか?)

フリーランスのコーチ、正社員としてやらない人も数多くいるかともいます。 その場合指導する先と業務提携なのかアルバイト契約なのか、契約社員なのか、クリアにしておくことが後々楽です。

ママさん主導のサークル指導や部活のOGコーチ、などこれが一番多いかなと思いますが、仕事としてやっていきたい場合はしっかりと収入がどれくらいになるのか、自分の生活ができるのか、把握しておくことが大切です。

【誰を指導したいか狙いを定める】

価値が分かったところでターゲットにしたい顧客と適切な場所を確保しましょう。 どんな相手を指導したいのか。 習い事で十分という人でいいのか、世界に通じる選手がいいのか、プロのダンサーを育成したいのか、人間力のあると大人がいいのか。また小学生がいいのか、高校生がいいのか、社会人がいいのか、など自分の武器は何なのか、またどんなものなら勉強し続けていくことができるのか、考えて狙いを定めましょう。

狙いだが定まったところで適切な場所を決めましょう。 レンタルスタジオや自治体などでもOK,ターゲットとする顧客が通いやすい場所を準備しましょう。 安いからと暗くて危ないところで手を打つと、子どもの集客は見込めません、また女子が多いスポーツ、暗闇を歩かせるのは大変危険=いい噂にならないです。

【人集めの案を考える】

何はともあれ集客する案を考えましょう。

インスタ使ってる方多いかと思いますが、フォロワーは潜在顧客になる人たちでしょうか?

かなりアナログですがいったん口コミ、地元のフリーサイト、ちらし、スーパーなどの張り紙、学校団体であれば売り込みなど意外と地道な作業が実を結びます。顧客になりうる人たちがどのような行動をしているのかに応じて考えてみましょう。

【資金繰りを考える】

大好きなお仕事でも収入がなければ元も子もありません。

レッスン料以外にどのような収入源があるのか考えましょう。 自分の力量と参加者のお財布に見合った内容のコンテンツで内容を充実させましょう。

スタッフを雇うのに、また何かあった時用に事業資金の借り入れも可能ですが自己資金をためておくことはかなりおすすめです。

【規約を作りましょう】

実際に始める際にこちらが一番大切です。

スクール規約や契約内容がないとあとから問題が起きてしまいます。 支払いルール、参加ルールなどインターネットなどにたくさん参考例があるので、あちこち研究してみて、それらを自分なりに直してみましょう。 但し、お客様は生徒と考えがちですが、お客様は消費者です。 あまりにも自己都合の規約では顧客が泣き寝入りをする=評判を落とす原因になりかねます。

ぜひお近くの行政書士さんに相談してみるとよいかと思います。

【パートナーを見つける】

個人でやるのですが絶対にパートナーを見つけることをお勧めします。

一度始めたらその火は止めることはできません。 パートナーと助け合って、しっかりとレッスンを回していくことが何より重要です。

海外ではオーナー、コーチ、コリオグラファー、マネジメントと分業制になっています。 部活経験者はおわかりのように、監督、顧問、キャプテン、トレーニング担当、渉外、会計など色々な役割があったかと思います。 いきなり一人で抱え込まずに(またその分をもったいないと思わず)、きちっとした組織体制を作っていくことも成功の秘訣かと思います。

上記の内容のものを準備しておけば、親の説得材料にもなり、また自分の言っていることがぶれなくて済むかと思います。 コーチの仕事、それは普及でもありライフワークでもあり、そして何よりやりがいと夢があります。 どの仕事にも共通で楽しい日ばかりではありませんが、結果が直に感じることができるとても素敵な仕事ではあると思うので、ぜひがんばってみて、そしてチアというスポーツの普及に一役買ってみてください。

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