スポンサーの思い。

23.09.12
チアキャリア&経営

多くのチアチームが海外遠征を考えるたびに
スポンサーほしいな、、、と思うはずです。
今回はちょっと気になるスポンサーからの思いを簡単にレポートします。

■共感派?堅実派?
スポンサーする側としては以下のような要素を考慮し、スポンサーするかどうか検討します。
①スポンサーすることで広告効果を狙い、ビジネス成長を見込みたい
②もともとそのスポーツやチームが好き
③チームの発するビジョンに共感
④スポーツから派生した未来のビジネスに挑戦したい、投資したい

私達はどうしてもスポンサーが欲しくて、色々とプレゼンしてしまいますが、いったんお金を出す側の立場にたって、どうやったら相手の心を動かせるか考えてみましょう。

■スポンサーすることで広告効果を狙い、ビジネス成長を見込みたい
これが一番わかりやすい堅実派の例ですよね。
お金を払う以上、どれだけ露出されますか?どれだけ売れるようになりますか?は必要情報です。
HPのビューワー数、回遊率、またインスタやTIKTOKのフォロワー数、など露出される機会が多ければ多いほど広告効果は高くなります。
アメリカのチアセレブリティと呼ばれる人、たくさんいますが誰でも絶対知っている人、となると
gabi butler 200万人
monica aldama 81.2万人
maddy brum 43.5万人

この人数であれば個人契約も可能かと思います。また大型チアジムでいうと

cheer athletics 25.6万人
top gun all-stars 10.7万人 (Orlandoだけでも 3.4万人)
california all stars 8万人

となかなかの数。
もちろんそもそもの競技人口が違う、歴史が違うという事実は紛れもなくありますが、
世界中のチアファンがこれを見ていると思うと企業側としては広告価値,ビジネスチャンスを見出すのかもしれません。

■もともとそのスポーツやチームが好き、また急にファンになった。
こちらの要素は最大の共感派といえます。
簡単な例でいうと、スポンサー側がチームとつながりが強かったりする大学の体育会のOB会や後援会などです。 同窓というだけでとても分かりやすい共感派です。
次に経営者や創業者本人(または担当者)が青春時代にのめりこんだスポーツへのサポートはよく聞きます。 
もちろんそのサポート相手に将来性がないといくら代表が好きでも企業として説得力を得ることはできません。 
ユニクロの柳井会長がテニスに情熱をかけていて、多くの選手をサポートされていることは有名な話です。

多くの読者の方が実施されているオールスターのチア、チアダンスは部門が多く、だれが本当の【優勝】チーム?というのがわかりにくいという声が多いです。
チア自体を好きになってもらう工夫、ファンを作る工夫、ルールや審査基準などわかってもらう工夫、自分なりにこんなスポーツというのをアピールできるとますます共感者は増えるはずです。

■チームの発するビジョンに共感
チームが掲げるビジョンに共感するスポンサーはとても多いです。こちらも共感派ですね
企業のビジョンとチームのビジョンがマッチする最たる例は最近のサッカーやバスケット、他マイナースポーツにおいて世界に向けて若者が挑戦、そして大活躍するその姿です。
その勇気ある姿に企業のあるべき姿や目指したい姿勢を見いだし、それが顧客や社員に向けてのメッセージ、モチベーションにつながるとされています。

なのでコストが高いというメッセージをメインに打ち出してしまうと、身の丈のことをしなさい、と言われてしまうか単発でのサポートになってしまう可能性があります。
もし継続的なスポンサーシップを求めるのであれば、スポンサーしていただく企業とその先の顧客に対して発信できるメッセージ、メリットを徹底的に考えましょう。
○○大会で1位になった、というファクトのメッセージより、自分たちはここを目指していきたい、こんな人になりたい、育てたい、など団体のビジョンを大いに語りましょう。

■スポーツから派生した未来のビジネスに挑戦したい、投資したい
ダンス、チアイベントがこういうメリットがあります、と魅力を並べ、その若者たちの活躍に一役買ってもらいたい、とてもわかります。
なかなか難しいですが、このスポーツがどんなビジネスに貢献できるのか、可能性を並べてみましょう 。
わかりやすい例を記載します。 ガンバ大阪と企業が、スタジアム周辺にシェアサイクルポートを設置し、会場までのアクセスを便利にし、さらにはCO2削減などに協力した、という話をご存じでしょうか?
またプロスポーツチームの選手の活動をウェアラブル端末などでデータ収集し、そのデータを選手のスキル向上のみならず、ファンやサポーターの健康促進に役立てた、などという話もあります。
自分たちの活動やスキルをいかに一般に落とし込めるか、その落とし込み先としてどんなビジネスがあるのか、考えてみましょう!
思わぬ投資先に出会えるかもしれません。

さぁ皆さんのプレゼンテーションの中に【ファンを増やす要素】【スポンサー企業やその顧客が感じるメリット】は入っていますか?
そして想定されるファンはどんな人でしょうか?
どんな人たちに支持されるとうれしいでしょうか?
スポンサーになる気持ちになって考えてみましょう。

この記事を見た方は
こんな記事も読んでいます