すでにチアコネや他のメディアでも取り上げられているように、本場アメリカには何千というチアジムがあります。 先日の遠征で知ったアメリカにおけるダンス&チアビジネスの最先端について、日本のチアリーダースクールのオーナーが知っておくべきポイントを以下にまとめました。
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1.エリートプログラムと競技会参加
WorldsやSummitなど高い競技レベルのチームを編成し、国内外の大会に積極的に参加し結果を残すことで、スクールの評価を高めることができます。大会へは年に平均して6-7回出場するともいわれています。これにより、エリート選手の育成と同時に、スクールの宣伝効果も期待できます。
2.マーケティングとブランディング
強力なオンラインプレゼンスを確立することが重要とされています。
主には選手になじみ深いSNS(Instagram、TikTok、YouTubeなど)を活用し、スクールの活動や実績、イベントを積極的に発信し、ブランド認知度を高めています。更新頻度もとても高く、専任のSNS担当がいるようです。また、中にはブログやポッドキャストを通じて専門的な知識やトレーニングのコツを共有するコーチもいます。
3.継続的なプロフェッショナルデベロップメント
アメリカにおいてもクオリティの高いコーチやトレーナーの維持は厳しいと言われています。 継続的な教育と研修をサポートすることで、最新のトレーニング技術や指導法を導入することができます。これにより、スクールの質を常に高く保つことが可能です。またプロフェッショナルのエンゲージメント(=独立したりやめたりしないように)を高めるプログラムを各ジムともに積極的に取り入れているようです。
4.多様なプログラムとカスタマイズサービスの提供
アメリカの多くのチアジムでは、初心者から上級者までかなり幅広いレベルに対応する多様なプログラムを提供しています。これに加え、個別のニーズに応じたカスタマイズサービスも充実しています。ほとんどの選手は通常練習は週に2回ほど、残りの時間をスキルアップのためにプライベートレッスン、フライヤーやベース用のセミプライベートレッスン、トレーニングや基礎練を見てもらうオンラインクラスなどもあります。
5.テクノロジーの活用
最新のテクノロジーを活用することで、トレーニングの質を向上させています。
コロナ禍で一般的になったzoomを筆頭に、トレーニングアプリ、動き解析アプリ、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)を利用したトレーニングなども導入され、選手の技術向上に役立っています。フィードバックをリアルタイムで提供するためのビデオ解析ソフトウェアも一般的に使用されています。
6.メンタルヘルスサポート
スポーツがシリアスになればなるほど若年層のメンタルヘルスの重要性が高まるのはどこの国も同じこと。 アメリカでは心理サポートやメンタルヘルスプログラムを提供することも重要です。中にはコーチ用のプログラムもあるようですが、専任の心理カウンセラーを配置したり、メンタルヘルスに関するワークショップを定期的に開催するスクールが増えています。
7.インクルーシブとダイバーシティ
多様なバックグラウンドを持つ生徒を受け入れるインクルーシブな環境を整えることがさらに重視されています。性別、年齢、人種、体型に関係なく、誰もが参加できるプログラムの提供が求められています。
8.コミュニティエンゲージメント
こちらは日本ではおなじみのスタイルですよね! 地域社会との連携を強化することで、スクールの支持基盤を広げることができます。地元のイベントやボランティア活動に参加することで、地域に根ざした存在感をアピールすることが重要です。また地元の学校に無料でレッスンに行き、とにかくブランドを広めるという活動はかなり多いようでうs。
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これらのポイントを取り入れることで、日本のチアリーダースクールもアメリカの最先端のビジネスモデルを参考に、より競争力のある魅力的なスクール運営が可能となるでしょう!