そろそろ新シーズンに向けて、ちらほらと問い合わせが来る頃かと思います。
そんな中ですが、皆さんのチームでは「理念」掲げていますか?
チームにとって理念とは、チーム運営における方向性や方針を示したものです。
チーム活動の方向性を示す、基本的な考え方や想いを表現するものです。
※規約はあくまでもルールですのでお間違えないように。
理念がきっちりとしていれば、運営方針や色々な場面でブレがなくなりチーム内での浸透も速くなります。
何か物事を決める際に土台になるものにもなります。
常に立ち返ることができる言葉。
あなた自身の志の表れです。 ですので理念を掲げるのはとても大事であると同時に難しい部分です。
もちろん、とりあえず何にもないのもなんだしね、と建て前だけのものならば誰でもつくれますが、人の心を動かす「チーム理念」を見つけるのは容易ではありません。
以下作り方についてまとめてみました!
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① 自分がこのチームや団体で「実現させたい夢」を書いてみる
② 自分が「絶対にやりたくないこと」をリストしてみる
③ 現在おかれている位置を分析する
④ 社会的意義と照らし合わせてみる
⑤ キーとなるメンバーや仲間と「わかりやすい!」と思うところまでシンプルにまとめる
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それぞれ以下で説明しますね。
① 自分がこのチームや団体で「実現させたい夢」を書いてみる
まずは自分がやりたいこと、あんなことやこんなこと、こんな体験させてあげたい、など
徹底的に書き出してみましょう!
その夢はまずはどんなものでもいいです。
世界大会で活躍してほしい、チアを通じて所作を学んでほしい、自分のもとに1000人の生徒を抱えたい、
とにかくお金儲けしたい、ゆくゆくは誰かに継いでもらって永続的に業界にかかわりたい、など
コンセプトでも、自分の欲望そのものでも、なんでもいいです。
あなたはチームを立ち上げて何をしたいのか、どんな夢をかなえたいのか、
手伝ってくれるコーチや友達がいる場合は、みんなの夢を書きだしてみましょう。
② 絶対にやりたくないことをリスト化。
これは意外と大事です。
例えば夜の時間は働きたくない、遠くまで通いたくない、あちこち営業にいくのはいやだ、保護者の相手は勘弁、など
こちらもなんでも構いません。
できるだけ正直に書き出してみること。
実はこの①と②はセットになっています。
やりたいことを実現するのにあたって②が壁になってしまったりする場合は①を考え直さないといけないかもしれません。
ここで仮にAさんの例をあげてみましょう。
【例】Aさんは世界に通じる強い競技チームを作り、海外の大会に行っても有名なチームオーナーになりたいけど、
正直週末はプライベートな時間、予選にでるために週末ごとに大会に連れてったりするのはやりたくないな。
↓
現状競技会は週末にあることが多く、なかなかアクションにエンジンがかからない原因に。
↓
チームオーナーになるのは心底やりたいことなのか、自分たちに問いかけてみること。
どちらが正しい、ではありません。
夢は叶えるためにあるものですが、心底かなえたいと思って行動しないとなかなか実現できません。
③ 現在地を確認する
さぁ実現させたい夢がきまったところで、自分たちの立ち位置を確認します。
自分の「強味」(できたら苦手な部分、「弱み」も)、エリアの競合の「強味」、またライバルチームができやすいエリアか、自分たちの絶対的に強い要素は何か、考えられるリスクは何か、
徹底的に考えましょう。一番頭を使い、一番深掘りしたいところです。
これがゆくゆく他と違うポイント、「差別化ポイント」、そう、自分のチームや団体の「独自性」になります。
④ 社会的意義と照らし合わせてみる
さぁここも意外と難しいところ。ですがこれができたらもうあとは流れていくばかりです!がんばりましょう!
せっかく理念を決めたのであれば、自分の夢という位置づけだけでなく、それが社会をよくするものや、役に立つものであると共感され、心に刺さりやすくなります。
つまり自分の夢をかなえたいからみんな来てね、から、
ほら、こんなにみんなのこれからに役に立つよ、だから来てね、というもののほうが共感されるというわけです。
上記のAさんの例、もう一度使って考えてきましょう。
仮に週末ごとに出なきゃいけないのはあきらめて、世界に通じるチーム作りを優先させたとして。。。
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Aさんの強味= 世界に通じるチームを育成することができる(有名になりたい、はちょっと伏せておきましょう)
Aさんに習ってかつ社会的に役立つこと= 青少年が早い時点で世界を見て、体験することで、世界を相手にしてもおじけづかないメンタリティを育成します
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などが考えられるかと思います。
チアは世界の大会は割と近いところにありますが、一般的なスポーツではなかなか外国は遠いですよね。割とキャッチ―なポイントになるようです。
追加して、日本人としてのアイデンティティを学ぶことができる、などもよいかもしれません。
⑤ キーとなるメンバーや仲間と「わかりやすい!」と思うところまでシンプルにまとめる
多くの場合はオーナー中心に推進力を発揮するのがこのチア業界。
ただ後輩や新人であっても仲間は仲間。
このスローガン、この理念で行こう!と納得するものを徹底的に練るのがポイントです。
ただこのスローガンを練っているときに、私ちょっと違うかも、と考えてやめたくなる人も出てくるかもしれません。そういう人がいるのも自然な流れです。
志はできるだけ共有して、同じ人があつまり、役割分担すればいいかと思います。
自分はこういうことをしているものです、このようなところがセールスポイントです、とエレベーターの移動中にお伝えできるほど簡単なものがいいかもしれません。
「チアスクールやってます、よかったら来てね」ももちろんよいのですが
上記のAさんが「チアスクールやってます、一緒に世界チャンピオン目指さない?」だと、よりインパクトがありますよね(そんなこと急に言う人もなかなかいないかもしれませんが・・・)。
以下とてもわかりやすい「志」の一覧です!
大きな企業のものが多いのですが、参考にしてください。
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「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」→ ユニクロ。 いいものは高い、という考えからいいものを届けるためにもっとも金額かかる物流コストの徹底見直し。
またヒートテックやエアリズムなど季節の困ったに徹底的に対応、心地よさのある高い質の生活の追求を企業の姿勢としている
「Think different.」→ 少し前のアップル。 既成概念にとらわれず自由な発想で革命的なモノづくりを。ドラえもんの道具や鉄腕アトムのギミックを参考にしているとの話もありました。
常に新しいものを。
「すべての人へ平等に教育機会を届けたい」→ 架空のIT会社ミッション。すべての人に機会を、がポイント。
「場所に、もう困らない。これまでにない選択肢を生み出すことで、誰もが持つその可能性が花開き、想いを形にしていける世の中を実現します」→ インスタベース。 スペースを使いたい人とスペースを貸したい人をマッチングするレンタルスペースの予約・集客プラットフォーム。スタジオを使いたい人と場所余ってるんだけど貸し出せないかなと思っている人のお悩みをマッチングという形で解決。
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理念というとちょっと難しく感じますが、志、といったほうがが分かりやすいかもしれませんね。
自分たちが何か意思決定をするとき土台になるもの、それが志です。
一つのチア団体を始めるにあたり、例えばそれが応援チアなのか、競技なのか、
スポーツとしての発展を目指したいのか、それとも文化や習い事として広まっていけばいいのか。
どれであってもそれぞれの団体が選ぶ道なので正解です!
でも自分達がチアにかかわることならなんでもやりたい!とやった挙句ちょっと苦しくなってしまったり、迷った時に振り返ることができるのが志です。
私は何のためにやってるんだっけ・・・・そのことをまずはできるだけシンプルにわかりやすくまとめておきましょう! これがゆくゆくちらしのコピーになっていきます!
さらには自分が辞めたらそれでおしまい、となると、この業界はいつかなくなってしまいます。
そんなことがないように。。。仲間を増やして、共感者を増やす。めんどくさく感じるかもしれませんが業界にとってはとても大事なことです。 その辺の話はまた次回!
GOOD LUCK!!