チアコネ初インタビュー! 初めてのゲストは日本で初めてチアの専門経営スクールを立ち上げられた奥寺由紀さん。
ご存じ日本初のチアジムを始められた方で常に業界のパイオニアとして走り続けています。
どんなお話が聞けるのでしょうか。
経営スクール、とまた新しい事業ですが、どのようないきさつで始められたのですか?
自分がつくばオールスターチアを始めて20年。 いろんな課題に直面することも多かったのですが、悩んだ時に誰に聞いたらいいのかわからなく、とても苦しみました。 チア仲間には相談できないし、もやもやはたまる一方、気持ちはネガティブに引っ張られ、とてもつらかったです。 ある日経営塾というのがあるのを知り、藁をもつかむ思いでやってみよう!と思って参加してみたのですが、そうしたら『経営』の面白さの魅力に吸い込まれていきました。 個人病院、美容院、飲食、学習塾などそれぞれの業界にはその業界を発展させるためのコンサルタントの存在に気付いたのですが、チアにはそんな存在はいない。 でも自分は学びに飢えており、こういったカリキュラムがチア業界にあったら、、と思い始め、そしてだったらそれを作ってみては?と思うようになりました。
そうなのですね。 ほんと自分一人で抱えている人が多い業界ですよね。 大会会場で仲間にあっても『がんばろうね!』と言い合ってもなかなか困っていることも話せず、、、ですし。。。
まさにそうなのです! ほんと、要は自分が困ったから、なんですよね。 でも自分の人生なんでもそうだったと思います。自分がチームで活動していて、やっぱりコーチがちゃんといたほうがいいな、と思ってコーチを始め、そして場所は固定であったほうがいいな、と思ってチアジムを借りて。。ずっと課題に対する解決策を模索してはそれを具体化して、の人生だったような。。。
実際やってみていかがですか? 感触というか、
参加される方は本当にいろんな背景の方がいらして、今はその方々の役に立てるのが本当にうれしいです。 以前人にチアを教えてスタンツができるようになってうれしかった、というのと同じような感覚です。 今は自分の持っている知識を教えて喜んでもらえているのがうれしいという、まったくおなじ『やりがい』を感じます。
そうなのですね。 参加される方々はどのような悩みをお持ちなのですか?
そうですね、本当に様々なのですがまとめるとまずは指導者の確保や育成、雇用が多いです。 また生業として指導をやっている以上どうしてもお金の話は皆さん共通して悩んでいるようです。 そして何より集客方法。 傾向としてはこの3つです。 そこにどうしても自分は指導者には知っていてほしい安全面やリスクマネジメントの話は加えています。
確かにニーズは高まっていますが指導者の確保は本当に難しいですよね。 お金の話と密着している問題でもありますよね。 チアコネでもその部分は強化したいトピックスでもあります。
そうです。 チアを教えるってとってもやりがいがあるし、心から楽しい仕事でもあるのですが、どうしてもお金たくさんもらっちゃいけない精神がまだまだ根強いのも特徴的ですよね。 ですので今回こちらの講座のコンセプトは、子どもが相手だからこそしっかりプロフェッショナルにやってほしい、を軸に構成しました。
確かに。 チアコネはアメリカの情報を多く今後も取り上げていこうと思っているのですが、海外では仕事の分業が当たり前になっていますが、その点についてはどのようにお考えですか?
その通り! まさに日本のチアコーチはスーパーウーマンが多くて!何でも自分で抱えてしまうんです。 それはそれでものすごいスキルだと感じるのですが、やはり継続していくには分業、とっても大事だと思うんです。 例えば学校でいうと、学校には決まって校長先生がいて、教頭先生がいて、担任がいて、それぞれの役割がある。 チアスクールも同じで指導者が直接経営をやらないほうがみんな安心して働けると思うんです。 安心して働けるとぐっと教室の雰囲気やスタッフがおだやかになる、おだやかになると一気に雰囲気がよくなり、そういった積み重ねがチア業界の進化になればいいと思うんですよね。
わかります! 進化必要ですよね。 実際ご自身が経営スクール始められる前に悩んでいたとおっしゃっていて、、こうやって学んでみてなにか変化はありましたか?
何しろ楽になりました。悩んでいたのは知らなかっただけで、学ぶことで知識が増える。 知識が増えると理論武装できる。 これは本当に大事で、ほんと学びのススメ、ですね。
こういった学びが悩み解決にはおすすめということですよね!
はい、実際経営塾やセミナーに参加する前はいろんなことに自信がなくて。 子育てしているとなかなか新しい技を研究したり、トレンドや傾向を知ったり、勉強をする時間が本当にないし、いったいどこから手を付けたらいいのかわからなかったです。 学びは止めると自信がなくなってくるので私はやはり学び続ける重要性を感じました。 プロとしてやっていく以上進化し続けることの大切さ、これは本当に痛感しました。 私はコーチとしても新たな学びではなく、雇用主としてこの組織をどう経営していくのか、という方向にシフトし、こういった勉強を始めたことによって学び方も上手になった気がします。
そうですよね。 でもコーチやりながらだと大変じゃないですか?
ですので!自分は割り切って、もうできない!となり、コーチングは思い切って手放しました。でも組織としてはそこからすごく良くなった気がします。ある意味信頼できる人にゆだねて、自分は手放す。 ここは勇気がいるところでもありますが、そうすることによって自分が何をするべきかわかるし、何を強化すべきかがわかったんです。
奥寺さんができない!ってことはないかと思うのですが。。。でもその英断はすばらしい意思決定だと思います。
はい。チアスクールって事業届をだしてなくても運営自体はできるし、チームも勝っていくことはできると思います。でも本当はそういうところはきちんとやって事業としてやるべきだと強く感じます。それが業界全体の発展につながるというか。 きっと運営だけだと現状維持がせいいっぱいで発展がない、または衰退の一途をたどってしまう気がするのです。チームの方針を握るのはオーナーさんであるべきだと思うんですよね。 なのでオーナーさんはしっかりと方針を決めることに終始すべきだと思います。 そうそう、自分の経験なのですが、目の前のキャッシュではなく実際の経営状況がわかったことで現状にがくぜんとしたことがあります。そう、いわゆる『とんとんである』ことの盲点、問題点に気づいたのです。またチアジム借りたら家賃が増えるとあたふたしていたのですが、毎日開けるには人件費が増える、に気づかなかったのです! 致命的ですが、でもそれを知ってから色々改善し、今では再度軌道に乗ることができました。
ものすごく共感します!すでに『え?どういうこと?』という声が聞こえてきそうですね。。
そうなんです。お金の話ばかりが先行してしまうとどうしても不協和音が生まれてしまうのですが、そういう時に役立つのがチームの方針。チアジムを開いた時も色々考えて結局お月謝上げることになったのですが、それでも会員数は問題ありませんでした。 お月謝増えたら人が減ったというチームもあるかと思うのですがもともとのチームの方針が伝わってなかったのかな、と思います。
そうですよね。その方針を決めるのにまた新たな悩みが生まれてきそうですが。。。経営スクールのプログラムについて、どんな方に参加していただきたいですか?
こちらのスクールはあくまでもオーナーさん向けなので開業したい人か今すでにオーナーさんと活躍されていらっしゃる方ですね。 今コーチの方はぜひ所属の団体の代表と相談してから来てくださいね、にしています。
なるほど!今後また新たな展開にもつながりそうなヒントワードがでてきましたね! わくわくしてきました! 今回は長い時間ありがとうございました!
業界の問題点を鋭く指摘しながらも、インタビュー中何度もキラキラとした笑顔でお答えになっているのがとても印象的でした。
チア経営スクールでは3期生も募集中です。
ぜひ一度説明会に参加してみてくださいね。
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