おうちで練習してきてねの裏側に

23.07.14
ライフスタイル

先日話していたらあるチームの選手が「先生におうちで練習してきてね、って言われたけどおうちは狭いし、ママはわからないし、自分なりに練習してもあまり上手にならなくて。でも自分なりに練習していったんだけど先生にちゃんと練習してきたの?と言われてしまうから、今チアがつらくて仕方ない」と。チアは好きなのか尋ねたところ「チアはもちろん大好き。でもいまいちコツがわからないし、ママに頼ってもママもわからないし、どうしたらいいのかわからない。どんどん上手になっていく友達とは差が開いてとにかく焦るばかり」と何とも気弱な返答があったそうだ。

何が問題か。もちろんやってきてと言われたことをすぐにできるようになるメンバーもいる。このムラがあるのが多分焦りの原因。でも当ケースには問題点が2つ。

コーチは気軽におうちで練習してきてね、と言ってしまうこと。具体的なアドバイスがない。 特に東京都心のマンション族にはそんなゆとりのある部屋もなければ、階下の方への配慮を考えるとジャンプの練習は最悪の練習メニュー。 チアどころか家族もろとも長く住み続けるにはなかなかバットチョイスである。 さらにはジャンプコンビネーションが必要な高学年以上のメンバーにとって(家でまさかのジャンプ練をするとは思えないが)、足の小指をテーブルの角にでもぶつけ骨折→大会出場できず、となかなか本末転倒なことが起きている。

コーチたちは選手たちの住環境まで考えなければいけないのかとがっかりかもしれないが、選手たちはそこまでしても絶対についていきたい、まさにロイヤルカスタマー。 どういう風に練習するとよいのか、「おうちで練習してきてね」にプラスして具体的なアドバイス、例えばトレーニング方法だったり、姿勢だったり、踏む込みの足の形やひざの向き、あとはレンタルスタジオだったり、検討してから伝えてあげると参加者の満足度はさらにアップすることは間違いない

母親らのストレス、負担

日本の母たちは世界中の母たちに比べて本当にやることがたくさんあるのに、とても穏やかで寛容でそして熱心。 仕事、家事、育児、家事などこなすに精一杯なはずでも、子どもが笑顔で通うのがうれしくて幸せなので、その様子を見るのが心からの生きがいと感じているケースが多い。なのに。 愛する子どもが先生にジャンプで注意されて、浮かない顔でもしていたらそれは母にとって完全に由々しき事、また全力でフォローをする。子どもを愛し、その子どもがついていこうとする先生を100%信じて、ただただ一途にその言いつけを守る。

  その言いつけの中に「おうちで練習してきてね」がある。

母にはだかるのは「…果たしてこれはどうやって練習したらいいのか・・・」の壁。

小さい頃はやっていることもシンプルで自分も運動不足解消かの如く一緒に練習ができたが、いつの間にやらもうこんなことできない、というレベルの内容のものを「やってきて」となると、動画のスロー再生だけではとても出ないけど追いつかない。 なのに子どもはぶつけられない絶望感とどこにぶつけたらいいのかもやもやが続く結果となる。 母のストレス、負担は増えるばかり、どうしたらいいのか。

「うまく利用したいチアシスター」 チアシスターとは

正式名称ではないがぜひ今後広めていきたいコンセプト。 簡単に言うとチアの家庭教師制度。

比較的新しいスポーツであるチアリーディングやチアダンス、どうしても特別感はあるが、世の中便利な時代。ぜひ今後広めていきたい働き方、サービスの享受方法である。

現在特に目立ったサービスはないように見受けられるが(情報あったらください)、近所のチアのお姉さんやコーチに直接誰か知ってる人はいないか、家庭教師同様大学生くらいなどで、どうしてもできない練習を一緒に見てもらう方法を考えてみてはどうだろうか。一緒に練習すれば公園でたった一人で飛んでいる、という怪しいシーンも免れるし、何しろ勉強には塾もあれば補講もあり、また家庭教師制度は昔から定着している。 単純に同じスキームを利用し、相場もそれぞれの地域特性などを考え個々に決定し、依頼のしやすさを促進したい。

大学生や元選手も自分のスキルを活かした隙間時間にできるいいアルバイト=働き方といえる。 ぜひ大手のスクールさんやチームさんには導入していただきたいサービスの一つでもある。 参加する側、困っている側に立ったお値段設定と無理のないレベルでの提供をぜひお願いしたい。

またチアコネでもコーチ登録が可能なのでこういったスキマ仕事を希望される方はぜひご登録を。そして実際に受講希望者も告知内容おくっていただければcheer connect精神でみなさんと先生をおつなぎできればと切に願う。

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